エシカルファッション。アップサイクルは「もったいない」より「おしゃれ」へ
先日エシカルファッションについて書いた記事、
この記事を読んでくださる方が思いのほか多くて、消費すること=いいことにつながるのだったら、私のように、できればそうしたいな〜と思っている人が少なからずいるのではと嬉しくなりました。
より質の高いものに生まれ変わらせるアップサイクル
環境に配慮されているとか社会貢献に役立つという意味ももつエシカル。その一つとして、リサイクルをより発展させた「アップサイクル」という方法があります。
ダウンサイクル:素材の価値が損なわれる方向で再利用すること。リサイクルは、なんども繰り返せない。
(着なくなった服を雑巾にするなど)
アップサイクル:付加価値をつけてより質の良いものへとリサイクルすること。素材の品質や機能を低下させずに、何度もリサイクルすること。
アップサイクルは、より質の高いものへと作り替えたりするので、それを長く使ったり、なんどもリサイクルしたりできるので注目されています。
アップサイクルの事例
端材を利用した木製の時計/WEWOOD
wewoodは、2010年にイタリアのフィレンチェで誕生したウォッチブランド。大型家具、フローリングの端材を再利用して作っています。
一つの時計を購入してもらうごとに一本の木を植える活動を、環境保護団体と植樹パートナーシップを結び行っています。
そういえば、河野太郎外相の腕時計もこちらのブランドではありませんが、竹製でした。自然素材の時計が思いの外スーツにお似合いだったこと、高級時計を着用されているより、頂き物を大事に身につけている姿勢が好感度アップでしたよね。
イタリア生まれのWEWOODの時計はアマゾンや楽天でも購入できます。
amazon WEWOOD(ウィウッド)の木製時計
軍のリメイク生地を利用したミリタリーバッグ
アンライフ で取り扱い中のミリタリーシリーズも、アップサイクルにあたります。
軍のリメイク生地を利用して、長く愛用できるバッグという形に付加価値をつけたもの。テントやダッフルバッグをリメイク・リサイズしています。
アップサイクル商品の良さは、どれも一つずつ全く同じものではなかったり(模様とか傷とか)ものを大事に使っているという気持ちもあるのではないでしょうか。
私も着なくなったデニムスカートを自分でバッグに作り変えて今でも使っています。リサイクル品だから使わなかったら捨てればいいや!ではなくて、継続して大事に使おう!という気持ちやエシカルな行動ができること、これがアップサイクル商品を使う一番の付加価値なのだと思います。
アップサイクルは、「もったいない」という気持ちから「こっちの方がおしゃれ」へ。
ダウンサイクルの例にも出した、着古した服を雑巾にして使うという風に、日本にはもったいないという風習が昔からあります。これはとてもいいことだし、「もったいない」の気持ちはものに対してでも、食べ物に対してでもみんな持っているもの。
でも、最近の”もったいない”は、資源を無駄にしちゃうのがもったいないではなくて、お金を使うのがもったいないという変な方向にいっちゃってません?
もったいないから始まったリサイクルかもしれませんが、新品のものを使うより、なんならアップサイクル品の方がおしゃれなんじゃない?という人が増えたら面白いですよね。新しいものにどんどん買い換えるより、大事にアップサイクルして使ってる人ってかっこいいよね。そんな考えに変化していったらいいなと思っています。
実際私自身、ミリタリーのバッグは、新品にない独特の素材感や本物らしさに惹かれたことがバイイングする動機となりましたし、先ほどご紹介した時計も木製なのにカジュアルすぎないラグジュアリーさがあります。
エシカルって、アップサイクルっておしゃれだったんだ!という気づきを、今後も広めていきたいと思っています。