blog 2018年4月5日

使い込んだ道具

 

使い込んだ道具はカッコいい。

愛用の糸切り鋏です。

他にも新しくてステンレス製の切れ味抜群な糸切り鋏もあるけれど、刃を噛ませた時の、鋼が当たるカチカチ!と軽い音が小気味よいので、ついこちらを手に取ってしまう。

すでに、どういう経緯で私の手元に来たのかはわからないけれど、誰かが使っていたものを受け継いだものです。

無骨で無駄な装飾がなく、質実剛健、実直、そのためだけにうまれてきた。そんなストイックなモノや道具が、どうも好きです。

なので1台何役!みたいな便利グッズの類に惹かれることはまずない。結局のところそんなに何役も使うことなかったりするので…まあわたしの使い方次第なのですが。

そんなことを改めて実感したのも、使い込んだ麻布を補修リメイクしようと糸切り鋏で縫い目をほどいていて。その自分の手元にあるどちらも、ああ、美しいなあ。と思ったのです。そして、好きだなあと、しみじみ思ったのです。

錆が浮いた鋏と、くたくたの麻布。

手に馴染み、空気に馴染み、暮らしに馴染んでいる。布も鋏も、どちらも大昔から人とともに働いてきた道具です。

新品のピカピカした道具も、とてもワクワクさせてくれる。この道具と、これからどんな人生が始まるのだろう、と。大袈裟なようですが、道具は擬人化できてしまう。わたしがちょっと感情移入しがちなこともあるけども。

テクノロジーの進化からも目を離せません。アナログ・デジタル問わず、魅力的なモノは世の中に溢れているし、何よりわたしはモノ好きなので既にたくさんのモノを持っている。色々ひととおり手にして来たので、最近はほとんどモノを買わなくなりましたが、新しいものも古いものも好き。(古いもの好きも相まってモノを手放せないタチでもある…)一方で、どんなに新しくても古くても、わたしの「好き」アンテナにひっかからないものもたくさんある。

「好き」というのは、一体何なのでしょう。ヒトでもモノでもコトでも「好き」と思う瞬間というのは理屈ではなく、ピン(あるいはビビビ?)と来るわけで。その〝ピン〟の正体を、いつか突き止めたいなあと思ったり思わなかったり。

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