design-consulting 2019年8月6日

お茶の未来、お茶農家のこれからのこと。

お茶の未来、お茶農家のこれからのこと。

僕の実家は農家です。今は青梗菜を中心にやっていますが、ちょっと前まではお茶農家がメインでした。

昨今お茶を取り巻く環境が急激に変化していますよね。お茶農家さんたちもなかなか厳しい状況が続いていると思います。

僕のまわりでも若いお茶農家さんたちもいっぱいいて、地元に戻ってからここ1年はこれからのお茶についていろいろと考えさせられる機会が増えています。

そんなお茶の未来のこと、お茶農家さんのこれからについてちょっと考えてみたいと思います。

お茶とどのように触れ合っていますか?

ユノートルは静岡の島田市(もともとは金谷町)の静かな山間で活動しています。

静岡といえばやぶきた発祥の地でもあり、お茶のブランドとしてはトップの場所でもあります。ユノートルのある島田市では島田市緑茶化計画といったプロモーション活動もさかんに行われており、お茶というものがとっても身近にあるところです。

僕らにとって昔からお茶は当たり前のように存在していたのですが、他の地域の人にとってお茶が当たり前のようになったのはペットボトルの普及からであったのかも知れません。他のところに旅行なんかに行くとほうじ茶をよく出されたりしていたので、煎茶が当たり前のように台所にあった静岡は恵まれていた場所なのかも知れません。

みなさんはどのようにお茶と触れ合ったりしているのでしょうか?ちょっと分析してみましょうね。。。

緑茶(急須で)と緑茶飲料(ペットボトルなど)をともに飲む人たちがほとんど。

お茶の消費動向を調べると急須でお茶を飲むだけの人やペットボトルでお茶を飲むだけの人っていうのはそんなに多くなく、両方飲むという人がほとんどだそうです。そして若ければ若いほど緑茶飲料で飲む、高齢であればあるほど茶葉で飲む割合が増えていくという結果もあでています。こういった状況を踏まえても茶葉で飲む緑茶の消費量を年々少なくなってきています。

ペットボトルなどの緑茶飲料の登場もありますが、それ以外でもコーヒーや水、清涼飲料水など他の飲み物が私たちのまわりにいくつもでてきたことが緑茶の消費量が減ってきた最大の理由になります。今に始まったことではありませんが、お茶だけを扱っているお茶農家さんたちはいよいよ次のステージに進んでいかなければならないところにきているのかも知れません。

家庭で飲んでいる緑茶の入手先はほとんどもらいものという事実。

おんなじように緑茶の購入先の動向を調べてみるとほと、家庭で飲んでいる緑茶の入手先はほとんどもらいものであるという事実があるそうです。

これは自分におきかえてもそうですが、なんらかの方法で自分で購入することなく茶葉を手に入れるという状況がほとんどなのではないでしょうか?

ここで少し疑問に思ったのですが、ペットボトルのお茶を例えばコンビニに購入するとき、もちろんどれでもいいやと思う人たちもいるとは思うのですが、それぞれお気に入りの緑茶飲料があったりするんじゃないでしょうか?ちなみに僕は伊藤園の「おーいお茶」です。笑

茶葉で買うお茶ではお気に入りというわけではなくもらいものが多い現実があるということは価格の問題でしょうか?もちろんそれもあると思うのですが、緑茶自体そういった贈答などでもらったりして飲むという文化が根付いてしまっていたのがもうひとつの原因なのかも知れないですね!

海外では緑茶のまた別の文化が始まっている。

先日ユノートルのお仕事で一緒に取り組んでいるMOJ(マッチャオーガニックジャパン)さんのイベントに出席してきました。いろんなお茶の飲み比べや海外のお茶の動向などをみんなで共有したりしました。

お茶自体いろいろ飲み比べてみていろんなものがあるなぁという感想ももちましたが、やはり違いを自分の感性だけで判断することはとても難しかったでした。そんな中で海外ではお茶をプレゼンテーションしたりするところもあるといった、僕にはすごく気になるお話を聞くことができました。

アメリカのある一部のお話だったと思うのですが、お茶をきちんといれてくれるマイスターみたいな人がいて、お客のお好みに合わせながら話しながら(プレゼンしながら)お茶をつくってお出しするというシステム。一杯のお茶にかける手間暇は採算に合わないと思うのですが、茶葉を買ってくれるファンを増やしたり、文化としてのお茶をもう一度発信するといったことについてはなるほどと思ったりしました。ここにこれからの若いお茶農家さんたちの未来があるんじゃないかと僕は感じました!

農家もサービス業に、自分で作り自分で発信していく人たちに。

緑茶はもらって飲むという文化が当たり前になっている日本でこれからの若いお茶農家さんたちがぜひやってもらいたいなぁと思ったのが、先ほども紹介したお茶のプレゼン。それもユーザーファーストのお茶の提案。

生産者、販売者はどうしても自分の商品が一番だと考えがちなのですが、ユーザーの欲しいものを提案していくことが本当に大事なことだと考えています。いろいろなお茶をプレゼンテーションできることがこれからのお茶農家の未来なのかも知れないなぁと、、、いわゆるシェアの考え方。そして商品としてどんどん提案していこうというアジャイル型。

お茶農家さんたちは自分たちの茶葉を売るのが第一だとは思いますが、MOJ(マッチャオーガニックジャパン)さんでも行われているように何人かのお茶農家さんが集まって場所などをシェアして、商品やサービスを提供していくことがこれからのやり方のひとつのような気がします。緑茶をユーザーにまで届けることがこれからのお茶農家さんの仕事になっていくんじゃないでしょうか?そうなればお茶ということにとらわれず新たな商品も開発することにつながったり、ファン層の拡大につながっていくはずです。

そう、未来のお茶農家さんはお茶だけにとらわれないクリエイターになっていけばいいんです。お茶はあくまでもツールのひとつ。それも魅力あふれるツールとして。。。

時代はどんどん変わっていきますが、大切なことはそう変わるものではありません。美味しいお茶を届けることがお茶農家さんたちの一番のお仕事だと思いますので、一歩も二歩も踏み込んでみていろいろ失敗しながらも、ユーザーに新しいお茶文化をぜひとも届けてもらいたいと願っています!一緒に頑張ってまいりましょう!!