blog 2018年5月19日

国立新美術館『こいのぼりなう!』に行ってきた(これから行くなら六本木アートナイトと合わせてがオススメ!)

5月13日、大雨の日曜日、東京・六本木にある国立新美術館の展示『こいのぼりなう!』に行ってきました。

いわゆる、こいのぼりには、これまでさほど興味をもったことがありませんが…アートになったこいのぼりとは、はて、一体どういうものなのでしょう。

まだ雨が降る前に到着しました。



国立新美術館は、黒川紀章氏の建築で、建物全体がウェーブしたような形状が特徴。このカーブは建物の中に入ってもとても印象的。カフェや飲食ブースが3つか4つあって、この円盤の上エリアも2箇所あります。取り扱うメニューや価格帯がそれぞれ違うので、お腹とお財布と相談して選べて嬉しい。


わたしもせっかくなので最上階の円盤の上で豪華なランチかお茶をしよう、と思っていたけれど、行きの新幹線で食べたスタバの石窯フィローネ ハム&マリボーチーズ(いつもこれ)で満腹だったので、今回は後ろ髪を引かれつつスルー。

あらためまして、『こいのぼりなう!』です。

一体どう言う展示なのかと言うと、テキスタイルデザイナーの須藤玲子さんの生地を使ったこいのぼりを製作し、ライゾマティクスの齋藤精一さんが演出をしたというもの。

正直なことを言うと、須藤さんのことはちょっとだけ知ってるくらいだし、ライゾマティクスといえばPerfumeの演出をしている真鍋大度さんの方が有名なのでは…というくらい失礼なわたしの知識レベル。当日はそのおふたりのトークイベントがあるということで、迷わずぷらっとこだまを予約。(ちょっと安くなるしドリンク1本付いてくるのも嬉しい。)

 

特別ファンというわけでもないけど『筋金入りの布好き』『ベテランテキスタイルデザイナー須藤さんと、テクノロジーの先端をゆくライゾマ齋藤さんが一体どんなトークをするのか?という好奇心。』が揃ったので、行かない選択肢はない!

わたしはつくづく”好き”(好きなものに対する深堀が深すぎる…)と”好奇心”(ビビリのくせに好奇心だけは強い…)が原動力です。

 

まあ静岡からだとこだまでも1時間半かからないし、大きな施設は地下鉄直結なのでアクセスも楽々です。なのでこの日は大雨だったけど折りたたみの傘をほとんど出さないで1日過ごせました。

 

さて、いよいよ展示!なんと無料です。国立新美術館で無料の展示は珍しいのだとか。さらに、撮影OK。インスタ映えを狙うおしゃれ女子やカメラ男子もたくさんいました。

わたしは布目的なので目を皿のようにしてガン見です。語りきれないので省きますが、一言で言うと最高でした。

 

広大な空間をのびのび泳ぐ、目の前を横切る大量の”こいのぼり”。大きな目があってひれがあって…というステレオタイプな”こいのぼり”が頭のなかにあって見ると、こいのぼりというか、ぱっと見、筒。ここまで削ぎ落としたフォルムにしたのは、フランス人”展示デザイナー”のアドリアン・ガルデール氏の発案なのだとか。

フランス人からしたら「なぜ男の子の成長を祝うためにデカイ布製の魚を空に泳がせるのか?」そもそも謎だったそう。そりゃそうだろうし、今回の展示はシンプルなボディだからこそ、テキスタイルの色や柄や織などの質感が効果的に浮かび上がっています。

 

こいのぼりの中を覗くとこんな不思議な世界も。ドラえもんがタイムマシンに乗るとこんな筒を通っていたような…(曖昧)

 

そして、会場床には無印良品の”人をダメにするソファ”が…。至れり尽くせりか!!と思ったら、水の中の岩を模しているのだと後で聞きました。

そうと知ってか知らずか、多くの人がダメになっていました。わたしも御多分に洩れずダメになってきましたが、それにしてもかなり広い空間だったので、なかなか大量のソファです。が、そこはさすが無印良品のアドバイザリーボードを務める須藤さんです。

 

全部で319匹、すべてが異なるテキスタイルでできている

美術館展示なので触れない…様々なテクスチャーを前に触感を駆使できないこのツラみ…なんて思っていたら、なんと!壁の向こうにすべての使用サンプル生地が!手に取って確かめられます。

これは一日中いられる。一日どころか、わたしはここに一週間いられます。

こんなふうに、生地のスワッチがずらり319種類。生地とデザインコンセプトがセットになっていて、こんなかわいい裏話も。

 

 

ソファでゴロンとしながら冷静に眺めていると、布製の筒が、天井からワイヤーで吊られているのですが、それが”こいのぼり”に、さらに”魚群”に見えてくるのです。不思議でした。

これぞ、完全に計算された配置の妙。

この空間に設置された300超の”こいのぼり”のレイアウトが完璧だからそう見えるわけです。流れるような配置、前後左右の程よい距離感がどこも自然で自由さを感じる。天井は決められたポイントからしかワイヤーを張れないし、さらに密集している、という制約の中で一番美しく見せる、自由自在に泳ぐニュアンスを表現するためには、相当な熟考と数々のトライアンドエラーと、苦労があったはず。

わたしも曲がりなりにもデザイナーなので、ものすごく響くものがありました。

 

メイキング動画があるのでぜひ見ていただきたい。設計・設営の苦労たるや…リスペクトでしかない。

 

読売新聞が公開しているプレス公開時の動画もありました。上から見る角度は会場になかったからとても新鮮。これ見ると、本当に水族館のイワシの群みたい。ワイヤーの束を見てもらえば、いかに緻密な作業か想像できるかと。

 

《information》

国立新美術館『こいのぼりなう!』は、5月28日(月)まで開催中です。

さらに、5月26日(土)16:00~16:30/18:00~18:30
『六本木アートナイト2018』に合わせて、サウンドデザインを手掛けているSoftpadがこの日だけのスペシャルライブパフォーマンスを行います。当日は22時まで開館時間も延長です。『六本木アートナイト2018』は街中でアートを楽しめますしね。
…行きたかった!(悔)

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