AdobeMAXから見るクリエイターの未来 | unautre〈ユノートル〉
lifeshift design-consulting 2018年10月18日

AdobeMAXから見るクリエイターの未来

Adobeという会社をご存知でしょうか?

フォトショップとかイラストレーターとか聞いたら、あー、あれね!って思う人もチラホラいらっしゃるのではないでしょうか。いや、時代はもっと進んでいて多くの方がすでにご存知なのかも知れませんね。そんなAdobe社の最大のクリエイティブイベントAdobeMAXがアメリカで開催されました。(日本では11/20に開催予定です。)

Adobe社のサービスとは?

クリエイターの方達には身近な存在だと思いますが、知らない方々も多くいらっしゃると思いますのでAdobeのやってることを簡単に説明すると、主に物作り用のPCソフトの開発がメインとなっています。(すでにメインはデータ分析などグーグルっぽくなっているのかも知れませんが。。。)

例えばイラストをつくりたいっと思えばイラストレーターというソフトを使えば、絵を描くのが苦手な人でもそれなりの表現ができると思います。写真もおんなじで、撮った写真などを使って何か他のことに使いたいとかにフォトショップというソフトが便利だったりします。このようなソフトがプロの現場では必須でもあるので(より早くより効率的に、そして正確にやるために)、クリエイターと呼ばれる人たちにはなくてはならない会社であったりするのです。

Adobeに限らずソフトやアプリは一般の人たちにどんどん浸透してきています。

Adobeはクリエイターの人たちにはなくてはならない存在だと先ほど言ったのですが、もしかしたらもうクリエイターだけの存在ではなくなっているのかも知れません。

Adobeの製品は月々数百円から使えるようになってますし(無料のものもでてきました)、Adobe以外でも写真加工アプリやイラスト制作などのアプリも多く出回ってきています。僕がデザイナーを目指したのはAdobeなどソフト開発会社がこういったソフトを開発してくれていたので、デザインの知識を学校などでしっかり学んでいなくてもより簡単にスタートできるようになったからです。アドビ様々ですね。笑

それがさらにより身近になってきたというのが現状というか、もう全員デザイナーの時代になっているんじゃないかとすら感じています。

クリエイティブはモノを作ることから、何かを始めることへ。

僕がデザイナーを目指した当時はまだ写植や版下などもいっぱい残っていて、デザインは一部の人たちの特別な仕事でもありました。PCの普及によってそれが徐々に特別なものでもなくなってきて、さらに誰でもできる時代へと変わっていこうとしています。

20年前はソフトを扱えること、macを使えることがひとつの技術になり始め、当時のデザイナーの仕事とよばれたものをどんどん奪っていきました。僕はそんな時代に便乗してデザインを始めました。そして今そんなソフトを使えるとかmacを使えるということは特別なことではなくなってしまいました。今度は奪われる側になったのでしょうか。笑

ただ、20年前から言われ続けてることでしたが、クリエイティブは技術的なことが大事なのではなく創造することこそが一番大事なんだということ。それは昔も今も変わらない。淘汰されるものはクリエイティブではなかっただけということ。Adobe社がいろんなソフトや環境を整えていくことでモノ作りは人の手から離れていくのかも知れません。だけど創造すること、何かを始めようとすることはAdobe社がどんなに頑張っても無理だと思います。(いつかそれすらAIがやってしまうのかなぁ?)あくまでも創造や行動のサポートをすることがAdobe社の役割でしょうし、クリエイティブはそうでなくてはならないと思います。

今、社会では変わらなければならない、やり始めなければならないことがいっぱいです。クリエイターのみなさんには決まりきったプラットフォームの上で与えられものだけを作っていくことから、あなたたちにしかできないことを創造していってもらいたいと思うし、自分もそうありたいと思っています。毎日ワクワクするような人生をみなさんと共に歩んでいけるようこれからも頑張りたいと思います!(今年は無理だけど来年はイベント行ってみたいなぁ。。。)